書くことがなくなってきたので、また将棋ネタを書きます。
「藤井聡太の鬼手」について。
前回書いたように、
藤井君は四段から七段になるまでにさらに強くなっているので、
「鬼手1」~「鬼手47」に、本当に「鬼手」と呼べるものはないと思います。
もちろん私程度ではびっくりするものもあります、「鬼手8」とか。
まあでも、プロの高段者なら、あとで冷静になればわかるものでしょう。
実戦で、秒読みに追われながら、という状況なので凄い、というだけです。
例えば「鬼手31」ですが、
この都成四段(当時)戦は有名だ、と解説にもありますけど、
二転三転しているんです、優劣が。
つまりこのあたりでは、まだまだ藤井君にもスキは多かった、ということです。
あと「鬼手43」。(上の図参照)
これも有名な一局ですけど、
ここは6四銀ではなく、6四金か7三飛成なら佐々木四段(当時)の勝ち。
藤井四段の3六馬は「鬼手」ではありません、「勝負手」です。
佐々木四段は、藤井四段の30連勝を阻止した人で、
この局を勝っておけば、俺様は藤井に負けたことがない、と言えたのですが。
この逆転負けは、何日も寝られないほど悔しかったと思います。
ちなみに上の都成四段も、藤井君に逆転負けを喰らったわけですが、
その後、5連敗までいって、こないだ1勝したそうです。
この二人も「期待の若手」ってやつなんですけどね。
(佐々木五段は、また勝ったらしい)
結論を言えば、
若手諸氏に、藤井に負けてたまるか、という気概が出てきた、
ということになるかと思います。
良い傾向だと思います。