数学帝國への逆襲 (西春自習質問教室のブログ)

「西春自習質問教室」は、高校生のための自習と質問に特化した教室です。 電話 0568-65-8104

「藤井聡太の鬼手」について、ど素人の解説(3)

f:id:nishiharu_jsk:20190724231324j:plain

佐々木大地四段戦、6四銀の場面


書くことがなくなってきたので、また将棋ネタを書きます。

藤井聡太の鬼手」について。

 

前回書いたように、

藤井君は四段から七段になるまでにさらに強くなっているので、

「鬼手1」~「鬼手47」に、本当に「鬼手」と呼べるものはないと思います。

 

もちろん私程度ではびっくりするものもあります、「鬼手8」とか。

まあでも、プロの高段者なら、あとで冷静になればわかるものでしょう。

実戦で、秒読みに追われながら、という状況なので凄い、というだけです。

 

例えば「鬼手31」ですが、

この都成四段(当時)戦は有名だ、と解説にもありますけど、

二転三転しているんです、優劣が。

つまりこのあたりでは、まだまだ藤井君にもスキは多かった、ということです。

 

あと「鬼手43」。(上の図参照)

これも有名な一局ですけど、

ここは6四銀ではなく、6四金か7三飛成なら佐々木四段(当時)の勝ち。

藤井四段の3六馬は「鬼手」ではありません、「勝負手」です。

 

佐々木四段は、藤井四段の30連勝を阻止した人で、

この局を勝っておけば、俺様は藤井に負けたことがない、と言えたのですが。

この逆転負けは、何日も寝られないほど悔しかったと思います。

 

ちなみに上の都成四段も、藤井君に逆転負けを喰らったわけですが、

その後、5連敗までいって、こないだ1勝したそうです。

この二人も「期待の若手」ってやつなんですけどね。

(佐々木五段は、また勝ったらしい)

 

結論を言えば、

若手諸氏に、藤井に負けてたまるか、という気概が出てきた、

ということになるかと思います。

良い傾向だと思います。