数学帝國への逆襲 (西春自習質問教室のブログ)

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「藤井聡太の鬼手」について、ど素人の解説(6)

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よく見れば、これは寄る。よって、この場面になればプロは指せる。


「鬼手66」

この3五歩突きは、気分の良い手ですね。

棋士の間で、

「取ってみろと突かれた歩を取れないようでは悪い」

と言われているようですが、その典型。

 

そして藤井君最高の鬼手と言われている「鬼手74」、7七同飛成。

昨年度の「升田幸三賞」に選ばれた手でもあります。

が、私は、4四桂や5八金を上位に見ます。

 

理由を書きます。

「同じ局面になったとしても、二度と指させてもらえない手」だからです。

その意味では「鬼手101」も同様。

 

今後は、6三同金と取った段階で、相手棋士は、

「藤井があっさり自分が不利になるはずがない、何かあるはずだ」

と考えるでしょう。

繰り返しますが、「鬼手101」もこの点では同じです。

 

時間に追われていれば別ですが、

数分の時間があれば、一流棋士なら、

「7二銀」はギャンブルだ、ということに気づくはずです。

 

よって、この手を藤井君の鬼手最上位に置くのは、私は反対です。

他の誰がどんなに評価したとしても、私は忖度しません。