数学帝國への逆襲 (西春自習質問教室のブログ)

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「藤井聡太の鬼手」について、ど素人の解説(4)

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対高野四段戦、9七桂


それでは「鬼手48」から、ど素人にもわかるように、

同じど素人が解説してみます。

 

書いたように、本当に「鬼手」と呼べるのは、

この9七桂からだと思います。

 

だいたいにおいて「桂馬」というものは、2か所しか進めません。

1筋や9筋に打つということは、価値は歩とそれほど変わらないわけです。

その代わり、将棋の駒で唯一、他の駒を飛び越えるワープ航法を使えます。

 

9七桂は、ヒントを出されても素人には浮かびませんし、

解説していた田中寅彦九段も、思いつかなかったようです。

でも、打った瞬間、8五の香車に逃れる術はなし。

2手後に香車を取れば、6三の飛車の逃げ道もなし。

 

聞き手の女流プロが「カッコいい手」と表現していましたが、

「芸術的な手」とも表現できると思います。

 

あと「鬼手57」については、

「平成将棋合戦ぽんぽこ」というソフトが予想したのですが、

すんなりそれを指してしまうところが藤井四段。

この勝利で五段になるわけですけどね。

 

また「鬼手57」を含め、

ちょくちょく藤井君は、妙手を指した直後に中座してトイレに行きます。

「鬼手57」は、順位戦全勝のかかった対局でしたし、

私一推しの「鬼手62」は、朝日杯決勝で出たものです。

 

プレッシャーの中、トイレに行きたい中、よく頭が回るものです。

こないだ私は真似をして、トイレを我慢して問題を考えましたが、

あんまり上手くいきませんでした。

 

当たり前、というか、どうもすみません。