数学帝國への逆襲 (西春自習質問教室のブログ)

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2.恒等式の見分け方

これが恒等式だから、とか言われても見分けられないんだけど、という人へ。

 

まず、式と式が = で繋がっているものが、等式です。

例えば、
2x+4y は、これ以上計算できませんが、
2x+4y=0 なら、x+2y=0 にできます。

これが、式と等式の違い。

 

そして、等式は、
方程式と恒等式に分かれます。

方程式は、中学で習っているあれです。
正確に言うと「あるxについて成立する等式」

例えば、2x=6 とかいうやつ。
x=3 しか成立しません。

 

恒等式という言葉は、高校で習いますが、
実はこれも、中学でとっくに習っています。

恒等式は「あらゆるxについて成立する等式」

中学では習っていない?
そんなことはありません。

3x+5x=8x
というふうに計算したとき、
この 3x+5x=8x の x には、
どんな数字を代入しても成り立ちますよね?

中学では「計算」と呼ばれているだけです。

「等式」「方程式」を「式」と省略することがあるので、混乱するのですが、
とりあえずこれで、違いがわかっていただけたでしょうか?

 

ですので、恒等式の見分け方は、2つ。

1.すべての、あらゆる、任意の・・、という言葉が出てきた時。

2.今自分がやってきたのは「計算」だな、と思った時。

 

「1」はわかると思いますが、「2」はなかなか気づきません。

訓練が必要ですが、意識していればそのうち慣れますよ。