これが恒等式だから、とか言われても見分けられないんだけど、という人へ。
まず、式と式が = で繋がっているものが、等式です。
例えば、
2x+4y は、これ以上計算できませんが、
2x+4y=0 なら、x+2y=0 にできます。
これが、式と等式の違い。
そして、等式は、
方程式と恒等式に分かれます。
方程式は、中学で習っているあれです。
正確に言うと「あるxについて成立する等式」
例えば、2x=6 とかいうやつ。
x=3 しか成立しません。
恒等式という言葉は、高校で習いますが、
実はこれも、中学でとっくに習っています。
恒等式は「あらゆるxについて成立する等式」
中学では習っていない?
そんなことはありません。
3x+5x=8x
というふうに計算したとき、
この 3x+5x=8x の x には、
どんな数字を代入しても成り立ちますよね?
中学では「計算」と呼ばれているだけです。
「等式」「方程式」を「式」と省略することがあるので、混乱するのですが、
とりあえずこれで、違いがわかっていただけたでしょうか?
ですので、恒等式の見分け方は、2つ。
1.すべての、あらゆる、任意の・・、という言葉が出てきた時。
2.今自分がやってきたのは「計算」だな、と思った時。
「1」はわかると思いますが、「2」はなかなか気づきません。
訓練が必要ですが、意識していればそのうち慣れますよ。