数学帝國への逆襲 (西春自習質問教室のブログ)

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宇宙3-3.銀河系c「系外惑星」

宇宙3-3.銀河系c「系外惑星

こちらも書かないとね。
省略せずに言うと「太陽系外惑星」。
なんでそんなものが見つかるのか、という話を。

書いたように、太陽以外の恒星は、一番近くて4光年、40兆kmだ。
そんな遠くの星を回る惑星を、直接見られるわけがない。
・・かというと、現代科学では可能なのだそうだ。
たいしたもんだ、科学は発展したよ。

①ドップラー分光法

地球は太陽の周りを、月は地球の周りを回っているわけだが、
正確に表現すると、小さい星の引力で主星もわずかに揺れている。

とはいえ、そんな動きはわずかであり、検出できないのだが、
ドップラー効果を利用してスペクトルを・・、って、
知識を誇るために書いているわけじゃない、これは高校生用だ。
くだけて書くなら、光がわずかに揺れ動くわけだから、
ジョジョの波紋みたいなものを検出するのだと思ってくれ。
山吹色のオーバードライブ、燃え尽きるほどヒートだ。

当然ながらこの方法は、大きくかつ短周期の惑星の検出向きだ。
最初に発見された惑星は、ホットジュピターと呼ばれ、
水星の軌道を回る木星のような惑星だった。

技術が進めばだんだん正確になっていくので、
プロキシマケンタウリbは、この方法で発見された。

②トランジット法

現代の精密な光度測定器は、
惑星が恒星の表面を通過する時の、わずかな減光を感知できる。

この方法の長所は、ドップラー分光法と違って、
通過する惑星の大きさや、大気の存在までわかることだ。
したがってスーパーアースの検出は、この方法によることが多い。

だが、逆にこの方法の最大の短所は、
惑星が恒星の表面を通過する軌道でなければならない、という、
まさに1%未満の確率を期待する方法なのだ。

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トランジット法による減光検出

他にもいくつかあるのだが、
この辺になると私の理解も超えてくるので、このくらいにする。

ただ、少なくとも言えることは、
太陽系以外にいくつも惑星系はあり、
中には、小惑星帯EKBOの存在が期待できるものもある。
その点では、SF作家たちの想像は当たっていた、ということだ。

他にも発見法はあるのだが、この二つが圧倒的で、
今では4千個を超える系外惑星が見つかっている。

そこに宇宙人はいるのか?
次で書くよ。