数学帝國への逆襲 (西春自習質問教室のブログ)

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宇宙1-3.月と太陽c「第二の月」

宇宙1-3.月と太陽c「第二の月」

月は地球唯一の自然衛星だ、と書いたが、
この投稿が1か月前なら、そうじゃなかった。
2020CD3が、地球の周りを回っていたからだ。

2020CD3は、もちろん小惑星
地球の近くを通りかかった時に、地球の引力に捕らえられ、
2年以上、地球の「第二衛星」をやっていたが、
めでたく今年の4月に、地球の引力を脱することができた。

ちなみに大きさは数メートル。(推定1.9~3.6m)
だから2020年まで見つからずに、こっそり回っていた。
万が一地球に突っ込んできたとしても、大気圏で燃え尽きる。

これが最初ではなく、発見されたものでは2006RH120が初だ。
(推定直径3~6m、地球を回っていたのは9か月)
地球人の観測技術の発達で見つかったわけだから、
大昔から、このての小惑星はあったと考えられる。

あと、地球の衛星とまでは言い難いが、
準衛星、と言ってもよいものにクルースンがある。

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常に地球の前方にあることに注意

これも小惑星
(クルースンは小惑星の「名前」で、2020CD3は「仮符号」)
地球の周りではなく、太陽の周りを回っているのだが、
365日で楕円軌道を公転するので、
地球から見ると、常に自分の先をうろうろしているように見える。
イジュドゥバル他、こういう小惑星はいくつか見つかっている。

さらに、前回解説したラグランジュポイントL4に、
地球と同じ公転軌道を回る小惑星2010TK7がある。
(L5にもチリは浮遊しているようだ)
もちろん2010TK7は仮符号。
名前がどうなるかわからないが、ネオテイアってのはどうだろう?
地球にぶつかってこられるとヤバいけどね。

少々オカルト的だがもうひとつ、ブラックナイトを書いておく。
見つかって以来、人工物っぽくて正体不明なので、
黒騎士の名を持つ衛星なのだが、
「人類の手によらない人工衛星」「13,000年前から回っている」等、
いろいろなことを言われてきた。
(13,000年前に誰が見たんだよ、って話)

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ブラックナイト衛星

私の目には、ロケットか人工衛星の一部がちぎれたとしか見えない。
実際、そんなところだと思うよ。

ただ、月以外にも、地球の周りにはこういうのがあるよ、ってこと。