「暗いところで待ち合わせ」

幻冬舎文庫の表紙です

国語能力を高めたいのでお勧めの小説はないですか、

と訊かれることがあります。

いくつか、紹介していこうと思います。

今回は、乙一先生の、

「暗いところで待ち合わせ」

乙一先生は「夏と花火と私の死体」（既読）で１６歳デビューをした人で、

まあ端的に言って天才肌の人だと思います。

ホラーものが多いのですが、これは違います。

文庫本をお勧めしますが、こんな題ですし、（映画化は失敗したみたい）

表紙は、女の人が鼻血を出した絵、です。（画像参照）

でも、これは私がいち推しの「恋愛小説」なのです。

ラブシーンはもちろんキスシーンすら出てきません。

ミステリ仕立てなので、冒頭に殺人が出てきます。

主人公は、犯人として追われる立場です。

どこが恋愛小説やねん、って、恋愛小説と言ったら恋愛小説なのです。

ちなみにファンの間では、

ホラーを書くのは黒乙一、こういう作品は白乙一と呼ばれることがあります。

ページ数も少ないですし、読書に慣れていない人にもお勧めできます。

最後にもうひとつ。

この作品は、私にとっても大好きな作品なのですが、

それでも作中に「絶対にあり得ないこと」が描かれていることは指摘します。

乙一先生、書き間違ったみたいです。

このブログを誰か読むのかどうか知りませんが、

この書き間違いに気がつくかどうかは、私からの挑戦状です。