数学帝國への逆襲 (西春自習質問教室のブログ)

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宇宙1-4.月と太陽d「太陽」

宇宙1-4.月と太陽d「太陽」

中高生は誤解している人がいるので、最初に書くが、
太陽は燃えてはいない、爆発し続けているのだ。

太陽が燃えていない根拠は、大きく2つ。(中学生レベル)
1.宇宙空間にものを燃やす酸素はない。
2.何かに火をつけて太陽と同じ大きさに見える距離に置いても、
  あんなにまぶしくはない。
以上。太陽が燃えていないことの証明終了。

びっくりしたよ、ヤフー知恵袋で、
「なぜ太陽は宇宙空間で燃えることができるのか」
と訊いている人がいて。

太陽は自分自身の重力で、中心付近の原子が核融合を起こしている。
核融合は、原子核原子核が巨大な力でくっついてしまうことで、
小さな原子から大きな原子ができることになるが、
起こってはならないことが起こるので、膨大なエネルギーが出る。

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ニホニウムもこうやって作った

余談だが、
ウルトラマンが変身する時のベータカプセルは、核融合エネルギーだ。
その膨大なエネルギーを使っても、地球上では3分しか活動できない。
ウルトラマン世界に、やっと現実が追いつきつつあるということだ。
(万能細胞作成で、仮面ライダー世界にも追いつきつつあるのだが)

 

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初代ウルトラマン この体型を維持するのは凄い

さて、太陽が水素からできていることは、中学で習ったと思う。
その水素の原子核核融合する、太陽は水爆の塊なのだ。
だから今のまま爆発し続けても、水素はあと60億年分くらいある。
その後、太陽が死ぬまでには、さらに60億年かかるようだ。

水素が核融合を起こすと、ヘリウムになる。
ヘリウムがさらに核融合を起こして・・、と続いていったん炭素になるが、
最終的に、恒星内部の核融合は、鉄になって終わる。

というわけで、
月のところに書いた原発の「核融合炉」というものは、
別名を「地上の太陽」という。
中島みゆきの曲ではない。

中学理科で、太陽中心部は1600万℃、表面は6000℃と習ったと思う。
中心付近の核融合反応で出た膨大なエネルギーが、
数百万年かかって表面に到達し、光となって太陽系にそそがれる。
それが太陽、即ち恒星だ。

これ以上詳しく書いても、中学理科の授業みたいなので、
あとひとつだけ書いておこう。

6月21日日曜日に、日食がある。
もちろん部分日食。
金環日食を見るためには、台湾に行かねばならない。

17時前後だ。
晴れているなら見とけよ。
西春自習質問教室に来れば「太陽の見える下敷き」もあるぞ。

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南に行けば行くほど欠ける