数学帝國への逆襲 (西春自習質問教室のブログ)

「西春自習質問教室」は、高校生のための自習と質問に特化した教室です。 電話 0568-65-8104

高3生、今何をすべきか

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自分が今、こんな状態だと感じる人へ

今、何を勉強したら良いのか、とお悩みの高3生へ。

その質問に答えましょう。

 

キーワードは「模試」です

 

受験勉強の方法として、例えば、高校で使っているものの他に問題集を買ってきて解いてみる、高校のプリントをやり直してみる・・・等、それも効果がないとは言いません。

ですが、勉強の要点は「本番の試験に出たときに解けるか否か」です。

言い換えれば「今は解けなくても良いが、ちゃんと記憶に残るか否か」になります。

 

記憶に残すためには、テスト以上に良い教材はありません。

特に模試は「模擬試験」であり、本当の大学受験問題に似せた問題です。

「ここをこうすれば解けたのか」「この知識があれば解けたのか」・・・

という「プラス方向の後悔」とともに、記憶に残っていきます。

 

もちろんそのためには、ひとつひとつの模試を「本番さながらに全力で」受ける必要があります。さらに送付された結果と判定を見ながら「この問題が解けていれば、判定がもうひとつ」とか「ここが〇なら、この大学も」とか、そういう感覚を持つことも記憶に残すことに繋がります。

 

したがいまして、新高3生の皆さんが「早めに受験勉強に取り掛かりたい」と考えるなら、なるべく最近受けた模試の見直し、思い当たる模試が無ければ課題テストや定期テストの見直しから始めるべきだと考えます。

 

逆に、やってはいけない勉強法を挙げます。

 

その1.教科書や参考書を初めからやり直してみる。

たいがいは半分もいかないうちに年が明け、受験が来ます。全部やったとしても、終わった頃には前の方を忘れています。

模試をやり直してみて、わかっていなかった部分の教科書範囲のみを読み直したりまとめたりするべきです。それが勉強の効率というものです。

 

その2.友人と問題を出し合う。

勉強とは何でしょう? できない問題ができるようになり、覚えていないことを覚えなければ、勉強しているとは言えません。

友だちと問題を出し合って、合っているか間違っているかのみで終わらせるくらいなら、割り切ってその時間は、その友だちと遊びに行った方がマシです。極論すれば、この方法は時間の無駄でしかないということです。

 

さて、もう少し具体的にお話しましょう。

模試の見直しなら今でもしている、という生徒さんもいるかもしれません。

では、どのレベルで、ですか?

 

S:友だちに聞かれた時に、すぐ「ああその問題はね」と解説できるレベル。

A:全問、もう一度その試験を受けたなら正解できる、満点が取れるレベル。

B:全問見直し、ひと通りやり直してみて疑問はぬぐい去ったというレベル。

C:全問、一応目は通しました、というレベル。

D:間違いが多い分野、気になる問題は見直しました、というレベル。

E:家に帰って、解答の冊子を広げてざっと読みました、というレベル。

F:模試を受けて受けっぱなし、判定だけ見ます、というレベル。

 

私がここで言っているのは、最低でも上の「B」、できれば「S」「A」のレベルで見直してくださいね、ということなのです。

 

口で言うほど、簡単ではありません。現状では「C」か「D」が現実的でしょう。

その状況を、上に書いたランクのひとつでも上のレベルにしておくこと、それが、今皆さんが努力してもっていく方向だと思います。

通っている皆さんについては、解答の冊子を読んでもわからないところを当教室に持ってきて私に聞けば解決します。

だってそれが西春自習質問教室の存在意義でしょ?

  

実はこの方法は、私が高校生を教え始めて以来しばしば遭遇した、

「高3なんですけど、今から受験勉強を始めてなんとかすることはできますか?」

と問い合わせてきた人たちに、提示してきた方法です。

個人の才能にもよりますが、本当にこの方法を半年以上実行した生徒さんは、国公立かそれに準ずるレベルの大学には入っています。

とはいえ、上記のような問い合わせをする人は、高1高2で遊びグセがついている人が多く、現実には5人10人にひとりしか実行してはもらえませんが。

 

なるべく早く、ひとつでも上のレベルで、模試の見直しを実行してください。

大京大となると私は知りませんが、本気で前述の「S」「A」のレベルで実行するなら、名古屋大学は見えてくると思います。

繰り返しますが、実行するかどうかです。

 

毎年、年末になると、もっと前から始めておけば、という声を必ず聞きます。時間だけは、どんな天才にも戻せない、どうにもならないことです。後悔のない青春など無いように、後悔のない勉強もありません。可能な限りそれを少なくして欲しい、そういうことです。