数学帝國への逆襲 (西春自習質問教室のブログ)

「西春自習質問教室」は、高校生のための自習と質問に特化した教室です。 電話 0568-65-8104

高3生、今から、何をすべきか。(9月から編)

f:id:nishiharu_jsk:20190826211619j:plain

 

センター試験過去問研究 英語 (2020年版センター赤本シリーズ)

センター試験過去問研究 英語 (2020年版センター赤本シリーズ)

 
センター試験過去問研究 国語 (2020年版センター赤本シリーズ)

センター試験過去問研究 国語 (2020年版センター赤本シリーズ)

 
センター試験過去問研究 数学I・A/II・B (2020年版センター赤本シリーズ)

センター試験過去問研究 数学I・A/II・B (2020年版センター赤本シリーズ)

 

 


まず前提として、当教室の生徒さんは、通う高校から出る課題や日々の予習復習に相当量の学習時間を必要としています。また、前にお勧めしたように、受けた模試の見直しも毎回確実にしていると思います。

それでも、夏が過ぎ秋にもなると、受験用にもう少し何かをせねばならないのではないか? 本屋さんに溢れる問題集を何かやるべきではないか? と不安になる人も出てくると考えられます。

 

お勧めしたいのは赤本です

 

赤本は、センター試験あるいは受験したい大学において、過去に出題された問題が載っている過去問集です。

落ち着いて冷静に考えてみてください。

「現実に出た過去問をやりもせず、どこかの大学や塾の先生が作った問題に取り組む」

おかしくないですか?

 

後でやるつもりだ、という人もいるでしょう。

でも、現実問題として、赤本の問題をすべてやりきって(もちろん、理解もして、という意味です)受験に臨む生徒さんは、ほとんどいません。皆無と言ってもいいでしょう。

何故ならば、センター試験の過去問だけで20年間分以上あるからです。

 

ですから、センター試験の赤本は、今から始めないと間に合いません。

各大学で出題される二次試験の問題は、今赤本を買ってきて取り組んだとしても、直前になって出願する大学が変更になるかもしれません。でもセンター試験だけは、推薦狙いの生徒さん以外、確実に受ける試験です。

 

センター試験の過去問は、高校で使用する問題集や日々の課題として出されるプリント等にも載っています。ですが、20年間分は、どの高校もやりません。

また、大手予備校主催のセンター模試は、現実のセンター試験の傾向を研究して作成されます。でも本当に出た試験が20年間分もあるのです。

 

あと、セコイ話と思われるかもしれませんが、赤本は費用も安いです。1教科、千円はいきません、全教科買っても1万円に満たない値段です。

最低でもセンター試験の赤本は9月までに購入し、12月末あるいは1月初めに終了するように計画を立てるべきだと考えます。

 

中でも特にお勧めしたいのは、国語です

 

センター試験を利用した出願において、ほとんどの大学では、英語数学の得点も国語の得点も同じです。つまり、数学で苦労して大問を解いても国語でミスをすれば吹っ飛ぶ、ということです。

 

であるにも関わらず、ほぼすべての受験生が過去問を25年間分はやりません。

おそらく理由は、英語数学が、理屈がはっきりしていて勉強しがいのある教科であるのに対して、国語は、勉強しても勉強しても実力がついたのかつかないのか実感しにくい教科だからだと思います。

 

敢えてここで断言しますが、考え方を変えてください。逆です。

 

英語数学は理屈がはっきりしているが故に、高校の授業や問題集で実力は養えます。でも国語は、検討に検討を重ねて出題されるセンター試験の問題ですら、後で「こちらの選択肢も正解にして良いのでは?」と言われることがあるのです。

そういったセンター試験の出題傾向に「慣らす」必要があると考えます。

 

「慣れ」が、どこまで得点に影響するのかわかりませんが、「慣れもしないで」国語の試験を受けるなら、点数は低いままだということは予想できます。また、それなりに「コツ」をつかむ生徒さんもいます。私自身がそうでした。

9月から定期的にセンター試験の過去問を解き続け、1月までに感覚を養うべきだと思いませんか?

(したがってセンター追試験の過去問はやってはいけません。難しいです。慣れた感覚が吹っ飛ぶ上に自信をなくします)

さらに言うならば、特に理数については、教科書が代わるたびに少しずつ履修内容が変わるので、過去の問題が現実のセンター対策にならない場合もあります。

でも国語は変わりません。日本語ですので変わるわけがないのです。20年間分の過去問が、一番役に立つのは国語です。

 

以上の理由より、赤本の早期購入と日々の取り組みを、強く勧めます。